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妊娠と出産 |
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ご妊娠おめでとうございます。妊娠されると周囲から「あれもだめ、これもだめ」とたくさんのことを言われますね。さらには、「赤ちゃんのために、これをのんだら」と栄養食品まで届けられます。妊婦さんのための雑誌を見れば、食事や姿勢からセックスの体位まで事細かなアドバイスが並んでいます。私もこのHPにたくさんの注意を書きました。 でも、もっと気楽に過ごして大丈夫です。ふつうに過ごされて大丈夫です。 と言いつつ、また、注意を書いてしまいます。これは医師の習性。私からのお願いは、1)妊娠前から妊娠11週頃まで葉酸をとってください、2)禁煙してください、3)アルコールはできるだけ控えてください、4)判らないことや困ったことがあったら、何でも医師や助産師に相談してください、5)緊急時には病院に当直医や当直助産師がいますから、すぐに連絡して指示を受けてください、の5点です。 |
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| 妊娠の前に−葉酸をとりましょう | ||||
葉酸というのは、遺伝子伝子を作るために欠かせないもので、細胞分裂やたんぱく質合成の鍵となる重要物質です。 妊娠初期(8週まで)に葉酸が不足すると、赤ちゃんの奇形発生の原因になることが判っています。 葉酸は、アスパラガス、オクラ、ブロッコリー、ほうれん草、えんどう豆などの濃緑色野菜や豆類にたくさん含まれています。もちろんこうした食品をきちんととすことも大切ですが、念のために1日400マイクログラムの葉酸を含む栄養補助薬品(サプリメント)を薬局で購入して服用されることをお勧めします。 特に関係する可能性があるのは、妊娠5-6週におこる赤ちゃんの病気です。この時期はまだ妊娠と気付かれない方が多いので、妊娠前から服用することが大切です。少しゆとりをみて、妊娠11週ぐらいまで服用を継続されるようお勧めします。 特に前の子どもさんに病気(染色体異常や遺伝子異常はのぞく)があった場合や抗てんかん(けいれん)薬を服用している場合は、医師に相談して、処方箋の交付を受け、多めに葉酸を服用されるようお勧めします。1日5ミリグラム程度までの葉酸が処方されるでしょう。 もちろん赤ちゃんの病気のすべてが葉酸の不足によって起こるわけではありません。しかし、一部は確実に防ぐことができることが判っています。妊娠を計画しているすべての方に、葉酸をサプリメントとして服用されるようお勧めします。薬局で購入された場合でも、病院で処方された場合でも健康保険は使えません。ただし、高価な薬剤ではありません。 |
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| 妊娠の前に−病気をもっておられる方へ | ||||
心臓の病気、高血圧、糖尿病、膠原病、精神神経疾患、てんかん、がんなど、いわゆる持病がある方は、妊娠前にその病気の主治医と妊娠の可否についてよくご相談をください。 妊娠によって病気が悪化することがあります。病気の悪化によってお母さんの健康状態そのものが危険にさらされる可能性もあります。 お母さんの健康状態の悪化が、お腹の赤ちゃんの健康状態の悪化につながり、人工的な早産にせざるを得なくなることもあります。また、例えば糖尿病の場合は、コントロール不良のまま妊娠すると、それが赤ちゃんの病気の原因になることがあります。 治療のために使っている薬剤で、赤ちゃんに病気が引き起こされることがあります。しかし、ほとんどの場合、胎児により安全な薬に変更することができます。 こんなことを書くと、病気をもっておられる方々は暗い気持ちになってしまうかも知れません。でも、ある程度治療してから妊娠を考える、胎児に安全な薬剤に変更する、不要な薬はだんだんやめていく、産婦人科医や小児科医と連携をとりながら治療チームを組んで対応するなどの方法によって、母児ともに安全に妊娠・出産することが可能になってきています。少し前までは不可能と考えられていた病気の状態でも、可能になってきています。 取りあえず、その病気の専門医、産科専門医とよく相談して頂くことが大切です。 |
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| 妊娠の前に−避けたいこと | ||||
1)ビタミンというのは健康に必須の物質ですね。でも、たくさんとればいいというものではありません。 普段から、疲れたからとビタミン剤やドリンク剤を服用する方がいます。そして今日は疲れが激しいからと、たくさん服用する方もいます。妊娠を計画している場合は、これは避けて頂きたいと思います。 ビタミンAは、1日に1800IU(国際単位)必要といわれています。しかし、1万単位以上は過剰摂取になり、過剰摂取によって赤ちゃんに奇形を起こす可能性があるといわれています。うなぎやレバー類、牛肉、豚肉にはたくさんのビタミンAが含まれています。体力低下、夏ばてなどを理由にこうした食品をたくさん摂り、加えてビタミン剤をがんがん服用すれば、1日のビタミンA摂取量は簡単に1万単位を超えます。せめて、疲れたからとビタミン剤をたくさん服用するのだけは、妊娠前にやめておいて頂きたいと思います。 2)たばこもやめておいて頂きたいものの一つです。妊娠中に喫煙していた場合、喫煙していないお母さんに比べて、早産や低体重児の生まれる可能性が高くなります。喫煙本数が多いほどその可能性が高くなります。おそらくお母さんがタバコを吸うことで、血液の流れが悪くなり赤ちゃんに必要な酸素や栄養が十分に行かなくなってしまうからです。 妊娠前に禁煙することをおすすめします。せめて妊娠したらすぐにやめて頂く必要があります。受動喫煙といって周りで喫煙している場合にも赤ちゃんへ同じような影響があります。周りの人にも協力してもらいましょう。 3)お母さんがお酒を飲むと、アルコールは胎盤を通して赤ちゃんへ移行します。アルコールの濃度は、お母さんと赤ちゃんの血液で同じになります。お母さんと一緒に赤ちゃんも酩酊状態というわけです。いいわけありませんね。 アルコール飲用のお母さんから生まれた赤ちゃんには、色々な病気が起こる頻度が高くなります。赤ちゃんに病気が起こる頻度はアルコール摂取量に関係すると考えられています。問題は、どの程度が安全か判っていないということです。毎日のむことが問題かというと必ずしもそうではなく、時々一気のみをするのも問題ではないかと考えられています。 普段から一気のみをしていると、妊娠と気付かず一気のみをする可能性もあります。妊娠を計画しているのであれば、アルコールは、毎日のむのはもちろん、一気飲みもやめていただいた方がよいのです。 妊娠と判ったら、アルコールは一切やめた方がいいでしょう。 |
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| 妊娠週数や月数の数え方 | ||||
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左は妊娠8週の胎児と胎児の心拍、右は妊娠10週の胎児です。 | |||
| 妊娠3か月までの過ごし方 | ||||
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赤ちゃんの器官の基本(つまりひととしての基本的な形)ができ上がるのは、妊娠2か月(4〜7週)です。この頃、頭殿長(大人で言えばおよそ坐高に相当します。胎児は丸まっているので、超音波断層法で計れるのは坐高に相当する頭殿長だけです、CRLと呼ばれます)は、わずか1cm前後、でもようく見ると、もう立派なひとです。つまり、妊娠3か月にはいる頃(妊娠8週頃)には、赤ちゃんの基本的な形はできあがっています。 |
![]() 立ちくらみが起こりそうになったらすぐ横になりましょう。 |
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| 母子手帳の交付を受けましょう | ||||
母子手帳は 区役所、市町村役場で妊娠届けを行うと交付されます。 1)分娩予定日を尋ねられます。 2) 病院の証明書は不要です。 3)印鑑が必要です。いわゆる三文判で構いません。 4) 赤ちゃんひとりにつき1冊が交付されます。双子であれば2冊です。 5) 医師・助産師から指示があれば、早めにもらって、必要事項(ご自分の名前や住所、連絡先、分娩予定日など)を記入しておきましょう。 6) 妊婦健診時以外にも、旅行や外出時には必ず携帯してください。緊急時などにカルテの役目を果たします。 7) 出産後は赤ちゃんが小学校に上がるまでの大切な健康記録となります。赤ちゃんと出かけるときには一緒に持ち歩くようにしましょう。 無料妊娠健康診査受診票は、 母子手帳についています。 1) 貧血や梅毒・B型肝炎ウィルスなどの検査が含まれています。 2) 必要事項を記入して妊婦健診時に持参しましょう。 3) 地域によっては、限られた地域の病院や診療所でしか利用できないことがあります。 妊婦超音波検査受診票について 地域によりますが、35歳以上の高齢妊婦に対して配布され、赤ちゃんの超音波検査1回分が無料になります。 |
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| 妊娠4−9か月の過ごし方 | ||||
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日常生活動作、姿勢 腹部が重くなってくると、ひとつひとつの動作が大変になり、運動不足に陥りがちです。適度な運動を行い、ストレスを発散させることが大切です。散歩、軽いマラソン、水泳などは構いません。マタニティースイミング、マタニティービクスは医師の診断書が必要な場合もあります。適切な指導者がいる施設で行うのがいいでしょう。
妊婦体操もいいでしょう。 |
![]() 妊娠18週の赤ちゃんの顔と手がよく分かります。 ![]() 妊婦さんが飛行機に乗る場合は、週数によっては搭乗制限があります。事前に航空会社に確認しましょう。 ![]() 赤ちゃんは胎盤と臍帯でつながっています。臍帯は、それを通して栄養ももらい呼吸をする大切な命綱です。 ![]() 妊娠36週の赤ちゃんです。横向きになった赤ちゃんの顔が判ります。羊水の中にいるのでちょっとくしゃくしゃとしていますが、かわいい赤ちゃんです。 |
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| 妊娠中の栄養 | ||||
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| 妊娠10か月の過ごし方 | ||||
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お産のための1週間足らずの入院でも、必要なものはかなりの量になります。直前になってあわてることがないよう、妊娠8か月に入る頃(妊娠28週ごろ)までには余裕をもって揃えましょう。 |
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| 分娩がはじまったら | ||||
| こんな時は病院にすぐ連絡をしましょう | ||||
痛みを伴う規則的な子宮収縮がはじまったり破水かなと思った場合は、すぐ病院に連絡してください。連絡されるのは遅すぎることはあっても、早すぎることはありません。 陣痛がはじまったり、破水したらすぐ病院と思っていても、実際の場面では迷うことも少なくありません。陣痛がはじまったのかなと思うと、すぐに遠のいてしまったり、破水かどうかはっきりしない場合や、出血だけが多い場合などさまざまです。医師や助産師は皆さんからの電話を受けて、病院に着て頂いた方がよいか、もう少し待って頂いた方がいいか、判断してアドバイスします。とにかくあれっと思ったら電話をすることです。 病院では、皆さんからの連絡を受けて、「すぐ、入院の支度をしておいでください」とか「もう少し経過をみて、こんな状態になったらおいでください」とか「こんな状態になったら、また連絡をしてくださいますか」とか、「変化がなくても念のために明日の外来に受診してくださいますか」とかアドバイスをします。同時に、連絡があった方の名前や状態は細かく記録され、当直医や担当助産師が交代してもその情報は引き継がれていきます。 病院はもちろん24時間体制ですから、いつ連絡されても構いません。 陣痛や破水などがあり、病院に連絡した場合は次のようなことを尋ねられます。 ・ 陣痛がはじまったのは何時頃からですか ・ 陣痛は今何分毎にきていますか ・ 破水は していませんか ・ 出血はありませんか、出血の量はどれぐらいですか ・ 胎動はありますか ・ 病院まで到着するのにどれぐらい時間がかかりますか ・ 担当医は誰ですか ・ いままでの経過でなにか異常はありましたか ・ 医師から特に注意されていること、あるいは指示されていることはありますか ・ 次の受診日はいつですか 情報ができるだけ正確に伝わるために、できる限りご本人に電話をして頂く方が望ましいです。 |
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| 分娩がはじまるまで | ||||
| 分娩第1期 | ||||
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| 分娩第2期 | ||||
| 胎盤の娩出 | ||||
| 産褥期の過ごし方 | ||||
妊娠・分娩によって生じた子宮や全身の変化が、完全に妊娠前の状態に回復するまでの期間を産褥期(さんじょくき)といい、6〜8週間を要するといわれています。 母体が妊娠前の状態に回復するための大切な期間です。産褥期には、子宮などが妊娠前に状態に回復したり、分娩のときに産道にできた創傷がなおったりします。また、乳汁の分泌が成立します。 妊娠中に大きくなった子宮は、お産直後からどんどん収縮して元の大きさに戻ろうとします。これを子宮の復古といいます。このとき陣痛に似た痛みがあることがあり、これを後陣痛といいます。初めてのお産の方に比べ、2回目以降のお産の方のほうが強いようです。子宮収縮剤を投与されると必要以上に強い痛みを感じることがあります。医師に話して子宮収縮剤の投与を中止してもらうのも一法です。 お産後のおりものを悪露といい、月経に似た出血がしばらく続きます。これは、胎盤がはがれた後の傷口からの血液、粘液、分泌物の混じったものです。お産直後は量も多く、色も血性です。しだいに量は少なくなり、色も薄くなって、茶褐色から黄色、白となって、色はなくなります。4〜6週間後に、悪露はほとんどなくなります。 悪露の量が急に増えたり、薄くなったものが再びまっ赤になる、塊が出る、下腹痛が続く、熱が出る、ようなことがあったら医師に相談しましょう。 こころの変化 出産後は、些細なことで不安な気持ちになったり、涙もろくなったり、憂鬱な気分になったりすることがあります。逆に気分が高ぶり躁(そう)状態になることもあります。 これは、妊娠から出産に伴って起こるホルモンの急激な変化、生活環境の変化などによるさまざまなストレスが影響していると考えられます。 そんなときはあんまりがんばらないで、誰かに助けを求め、十分な睡眠をとって、体も心も休息することが大切です。 育児について、思い通りにいかないからと、悩んだり焦ったりする必要はありません。だれでも、急激な変化が起これば、悩んだり焦ったりするものです。ひとりで悩まず、夫や担当医(産婦人科医でも小児科医でも構いません)、友人、地域の保健所などに相談しましょう。 産褥体操 産褥体操は、心身のリラックスや、全身の疲労回復につながる、お産後の美容と健康のための体操です。 お産で伸びて弱くなったお腹(お腹の弛みをなくするのにコルセットはお勧めできません)や骨盤の筋肉を引き締め、肥満の予防、尿もれの予防にも効果があります。 会陰切開の傷がある方、帝王切開でお腹に傷がある方も、少しずつ行っていきましょう。効果が出るにはある程度の時間が必要ですが、気長に継続してゆくことが大切です。 産褥体操は、楽な服装で行うようにしましょう。毎日続けましょう。 1)深呼吸 深呼吸は気持をリラックスさせます。血液循環をよくします。お腹の筋肉を強めます。体操をしているときの呼吸は、ゆっくりとした深呼吸で、特に吐くほうを意識して行います。また、息を吸うときは肛門の引き締めを意識しながら行います。 2)横になって足や頭をあげる運動 お腹を引き締めます。足の血液循環をよくし筋肉の疲れをとります。 3)立った姿勢で腰部の伸展運動 尿もれの予防に効果があります。背中の痛みを和らげます。お腹の筋肉を引き締めます。 6)肛門の引き締め運動 尿もれの予防に効果があります。どんな姿勢で行っても構いません。お尻の筋肉、肛門、腟、尿道口の順に引き締めてゆき、一呼吸おいた後ゆるめていきます。1日に10〜20回くらい、肛門、腟の引き締めを行ってみましょう。 |
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| 妊娠中のさまざまの症状とその対策 | ||||
| 出血 | ||||
| 妊娠中にはしばしば出血します。とても不快な、気になる症状です。下記のような場合を除いて、病院に受診したほうがよい症状です。 病院に受診しなくても構わないのは次のような場合です。 1)予定月経の頃にある少量の持続する出血 2)分娩間近のいわゆる「おしるし」 既に診察を受けていて原因が明らかな場合の下記のような出血 1)妊娠11週頃までの切迫流産、進行流産による出血で、出血の量が月経の多い時を超えず、強い痛みを伴わない場合 2)妊娠のどの週数でもポリープなどによる出血で経過をみて構わないと言われている場合 出血は妊娠11週頃までは、流産、子宮外妊娠、胞状奇胎によって起こります。 妊娠12週から23週までは、主として流産に関係する出血です。 妊娠23週以降分娩までは、早産に関係する出血が多いのですが、(常位)胎盤早期剥離や前置胎盤による出血もあります。(常位)胎盤早期剥離では、突然2−3分毎の子宮収縮がはじまったり、強い持続する子宮収縮とともに少量の出血があるのが特徴的です。前置胎盤による場合は、朝、眼が覚めたらシーツまでしみるように出血していたというように、腹緊もなく大量の出血をすることが多いです。 そのほか、妊娠の初期から末期まで、もちろん頚管ポリープや子宮頚癌、子宮膣部びらん(子宮膣部びらんは、治療を要する病気ではありません)、感染などによって出血が起こることもあります。 取りあえず、出血があったら、病院に受診しましょう。例外的に受診する必要がないのは、上に示したような場合です。なお、特に早産に関係する場合は、出血量が少ないから安心という訳ではありません。量の多少に関わらず、必ず受診しましょう。 |
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| 腹痛 | ||||
| 妊娠初期から5-6か月頃、両方の足の付け根の上の部分(左右の下腹部)に、「突っ張るような痛み」「ちくちくするような痛み」「月経痛のような痛み」を訴える妊婦さんがおられますが、心配が必要な痛みではないことがほとんどです。子宮が大きくなって、子宮を支えている靱帯が引きつられるためとか、骨盤内に発達する静脈叢の痛み等という説明がされますが、本当のところその原因は不明です。いずれにしても様子を見られて構いません。 痛みで気をつけた方がよいのは、出血を伴う痛みです。妊娠初期には自然流産の徴候のことも、子宮外妊娠の症状であることもあります。子宮内に妊娠していることが確認されていない場合は、子宮外妊娠の可能性もありますから、病院に受診された方がよいでしょう。子宮内に妊娠されているが確認されている場合で、妊娠初期(3か月まで)に少量の出血があり軽い腹痛を伴う場合は、必ずしもすぐ病院に受診される必要はありません。切迫流産だとしても経過をみる以外に適切な治療法がないからです。 妊娠12週(4か月)に入って以降に出血を伴う痛みがあった場合は、直ちに病院に受診されるようにお勧めします。切迫早産のことや常位胎盤早期剥離の初期症状のことがあるからです。 痛みが規則的に来ていたり、お腹がはる感じを伴っていたり、腹部が盛り上がるような印象がある場合も、すぐ病院に受診されるようお勧めします。切迫早産のことがあるからです。特に出血はなくてもおりものが増加しているような場合は、注意した方がよいでしょう。 出血の他に、痛みに伴って、「嘔気・嘔吐」「腰痛」「下痢」「排尿痛・残尿感」のような症状のいずれかがある場合も、病院に受診されるようお勧めします。虫垂炎や腹膜炎、腎盂腎炎、胃腸炎、膀胱炎などが合併していることがあるからです。 まとめますと、腹痛があった場合は、最初に書いた例外的な場合を除いて、病院に受診された方がよいでしょう。特に、腹痛以外の症状を伴っている場合は、すぐに病院に連絡して指示を聞いた方がよいでしょう。 |
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| お腹がはる | ||||
| 破水した? | ||||
| 吐き気がする、嘔吐、胃痛 | ||||
| 足がむくむ | ||||
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| 便秘 | ||||
妊娠中に増える黄体ホルモンの影響で腸の動きが鈍くなることや、妊娠末期では大きくなった子宮に腸が圧迫されて、便秘になりやすくなります。 便秘にならないように、次のことに気をつけてみましょう。 1) 繊維の多い野菜や果物をたくさんとりましょう。野菜ならオクラ、ブロッコリー、ゴボウ、ほうれん草など、果物ならバナナ、杏、キウイフルーツなどです。キノコ類もよいでしょう。 2) 毎日排便する習慣をつけましょう。毎日同じ時間にトイレに座ってみるのもよいでしょう。 3) 規則的な生活をおくり、適度に運動をしましょう。 4) 起床時に、冷たい牛乳やお水を一杯飲んでみてもよいでしょう。 便秘になってしまったら、便秘の薬を使って構いません。あかちゃんには影響しません。便秘の薬は、お母さんの体に吸収されて作用するわけではないからです。病院で処方してもらえます。 |
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| 尿が近い、何回もトイレに行く | ||||
妊娠初期と後期は大きくなった子宮により膀胱が圧迫され、尿がたまるスペースが少なくなることによっておこります。 尿が近くなってしまったら、次のことに気をつけましょう。 1) 尿が近いからといって、極端に水分を控えるのはやめましょう。 2) 妊娠中は膀胱炎になりやすくなっていますので、尿意を我慢しないようにしましょう。膀胱炎の症状は、排尿後の痛み、尿が残っているような感じ(残尿感)、腰痛、発熱、尿の濁りなどです。膀胱炎になっている場合は、抗生物質で治療する必要があります。一般に膀胱炎に使われるセフェム系やペニシリン系の抗生物質は赤ちゃんに影響しません。膀胱炎などの尿路感染症は放置すると早産の原因になる可能性があります。 3) 尿が近くて睡眠不足の方は、寝る2〜3時間前に大量の水分をとるのは控えましょう。 |
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| こむら返り | ||||
こむら返りの原因はよく分かっていませんが、妊娠中は起こりやすくなり、厄介な症状ですね。妊娠による運動不足や疲労が関係する可能性があります。座っているときに、足首をぐるぐる回す運動は予防にお勧めです。妊婦体操も効果があるでしょう。 こむら返りがおこったら、腰を下ろし、つっている筋肉を伸ばします。足の親指をつかんで足の甲の方向に引っ張ったり、土踏まずなどの足の裏を指圧してやるのも効果があります。 |
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| 痔 | ||||
大きくなった子宮に血管が圧迫され、うっ血して痔になりやすくなります。さらに便秘すると、強くいきんだりするためにおこりやすくなります。 排便時に痛みがあったり、出血したりします。医師に相談してください。 お産が終わるとほとんどの痔はなくなります。 予防と対策は次のようにしてみましょう。 1) なるべく便秘にならないように食生活を整えましょう。便秘薬を使って構いません。 2) 長時間立ち仕事を続けるのはやめましょう。 3) 痔になったら、排便後はぬるま湯などで肛門を洗い、清潔に保ちましょう。 4) 脱肛は、清潔にした後、軟膏をぬってそっと中に戻し、しばらくの間お尻を上げて休みましょう。 |
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| 静脈瘤 | ||||
静脈瘤とは、ふくらはぎや、太ももの皮膚に血管が青く浮きでたり、こぶ状に腫れるもので、外陰部にみられることもあります。 大きくなった子宮に骨盤内の血管が押されて、足から心臓への血液の戻りが悪くなるためにおこります。妊娠中のホルモンの影響もあります。 お産が終わるとほとんどなくなります。 予防と対策には次のようなものがあります。 1) 長時間の立ちっぱなしや歩行はしないようにしましょう。足を投げ出して椅子に座ったり、横になったりしましょう。横になった場合は、足を高くして休みましょう。 2) 軽い散歩や足の軽いストレッチ運動をしましょう。 3)足浴をしてみましょう。 4) 足を冷やさないようにしましょう。 5) 足に静脈瘤ができてしまったら、弾性ストッキングがよいでしょう。医師に相談してください。市販のものは、百貨店などのマタニティのコーナーにあります。薬局で売っているところもあります。サイズにあったもので、ストッキングタイプのものがよいでしょう。朝起きあがる前に、足を上げてはきましょう。日中はできるだけはいておいて、夜寝る前に脱ぎましょう。 |
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| 仰臥位低血圧症候群 | ||||
仰向けで長時間休んでいると、急に心臓がどきどきし、なまあくびや冷や汗が出てくることがあります。これは、妊娠で大きくなった子宮が、子宮のうしろの大きな静脈を圧迫するからです。 そんな時は、左右どちらでもよいので、身体を横向きにするとおさまります。美容院でシャンプーなどをしてもらう場合にも起こります。 妊婦健診の時に起こることもあります。健診中に気分が悪くなったり、あくびが出るような場合は、医師や助産師に遠慮なくお伝えください。 |
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| 貧血があると言われた | ||||
ヘモグロビン(血色素)が11グラム/dl未満が貧血です。妊娠中に血液量が増える、胎児に鉄分を補給しなければならない、一般に鉄分の摂取量が少ないなどが、妊娠中に貧血が起こりやすい原因です。 貧血が続くと、お産後の回復が遅れたりすることがあります。分娩時の出血に対する備えや授乳中に必要な鉄分の蓄えのためにも、貧血にならないように注意しましょう。 貧血予防に効く食品には次のようなものがあります。鉄分は体内へ吸収されにくいので、鉄分を多く含む食品と同時に、体内への吸収を促進するさまざまのビタミンを多く含む食品と組み合わせて摂取するのが効果的です。 鉄分を多く含む食品:ほうれん草、肉類、卵黄、牡蠣、豆類、ひじき、焼き海苔 ビタミンB2を多く含む食品:牛乳、チーズ、卵白、納豆、干し椎茸 ビタミンB6を多く含む食品:トウモロコシ、レバー、魚介類 ビタミンB12を多く含む食品:魚介類、牛乳、海草類 ビタミンCを多く含む食品:柑橘類、野菜類 葉酸を多く含む食品: ピーマン、キノコ類、肉類 |
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| 妊娠中や分娩中の検査 | ||||
| 妊娠反応検査 | ||||
受精卵が着床し妊娠が成立すると、絨毛(将来胎盤になる組織)からhCG(絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンの分泌が始まります。妊娠反応とは、このhCGを測定する検査です。通常はお母さんの尿の中のhCGを測定しますが、血液中のhCGを測定することもできます。一般に妊娠反応といえば、尿を用いた検査を指します。 妊娠かどうか判定するために行います。市販の妊娠検査薬の多くは、受精から約2週間後(妊娠4週ごろ、28日周期の方では、月経が遅れる頃)に陽性となります。陽性の場合は産婦人科を受診しましょう。内診、超音波検査などを行い、胎児の発育は順調か、流産や子宮外妊娠になっていないかなどの確認をします。 |
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| 妊娠中の血液検査 | ||||
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