| 病院へ受診 | ||
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産婦人科に受診した場合の流れは、ほぼ以下ようになります。
受付をすませると、待合室へ。待ち合わせの間に、問診票にご記入を頂くこともあります。診察室に入られるとまず、問診から。どうして病院に来られたか、症状などを詳しくお伺いします。この後は、診察、検査、治療などはそれぞれの方によって異なります。薬の処方をされることもあります。次回受診の予約と会計をしておしまいです。院外処方箋の場合は、近くの処方薬局に処方箋を提出して薬を受け取ります。
問診用紙が準備されていて、それに記入して頂くこともあります。問診はとても大切です。医師は、問診で、ある程度病気を推定し、診断に必要な診察や検査を計画します。
大切なことはメモをしてお話しされるといいでしょう。以下のようなことを聞かれます。
・来院された理由:例えば、不正出血があったとか、下腹部痛があるなどです。いつから、どんな状態であったかもお伺いします。
・性交渉の経験があるかどうか
・結婚の有無、過去の妊娠や分娩について
・初めて月経があった年齢、閉経している場合は閉経した年齢
・月経周期:月経が開始した日を第1日とし、次の月経が開始する前日までを数えます。過去1年ぐらいの平均的な周期をお話し頂けると助かります。月経周期が不順な場合は、長いときで40日周期、短いときで25日周期のように教えてください。
・最終月経:何月何日から何日間あったか
・産婦人科以外の大きな病気をしたことがないか
・薬剤のアレルギーはないか、それ以外に食べものなどでのアレルギーはないか
・ご家族の皆さんに特別な病気はないか、特にあなたのお父さんやお母さん、おじいさんやおばあさんの病気が大切です。糖尿病や高血圧など家族的な傾向がある病気は大切です。
・夫の年齢や病気
・あなたの身長と体重
子宮や卵巣、腟や外陰部の様子などをみるために行う診察のひとつです。腟の中に指を入れて、お腹の上に置いた手と併せて、子宮や卵巣の大きさや硬さなどをみます。また、腟鏡(クスコ)という腟の中をみる器具を腟に挿入して、腟や子宮の入口の状態をみます。子宮内膜症やがんの場合は、直腸(肛門)の方から診察させて頂くこともあります。
これらはとても大切な診察です。MRIやCT等ではわからないことが、判ります。内診を受けるのがいやなことは判りますが、とても大切な診療なのでしばらく我慢をしてください。緊張しすぎると痛く感じるものなので、ゆっくりと息をはいて力をぬきましょう。もし、痛いようでしたら、遠慮せずに痛いと言ってください。
産婦人科に受診したら必ず内診をするわけではありません。どんな症状や病気で産婦人科を受診されたかによって違い、必要があれば内診をさせて頂くようお願いします。しかし、強要することはありませんので、そのような場合は内診をしないことによって生じる不利益をご自分で納得された上で、医師に話してみてはいかがでしょうか。
日本語では「説明と同意」と訳されます。私自身は患者さんが自分自身の体と病気のことについて十分理解し、医師の意見を参考にしながら自分自身で治療法や時には治療を受けるか受けないかを選択することであると理解しています。インフォームド・コンセントをどう理解するかはともかく、治療の主人公はあなた自身です。主人公であるためには、あなた自身も勉強して頂く必要があります。そして、自分自身で治療に参加する、そんな気持で受診して頂きたいと思っています。
自分自身で治療法や時には治療を受けるか受けないかを選択するためには、複数の医師の意見を聞いた方がよいことがあります。特に手術を受けるような場合はそうです。ですから、セカンド・オピニオンを聞きたいと思う場合は、遠慮せずに相談して頂きたいと思います。
しかし、セカンド・オピニオンというのは、自分自身にとって“心地よい”説明や治療を求めることではありません。時には、得体の知れない、また医学的には全く根拠がない「治療施設」に紹介を求める患者さんがいないわけではありません。自分の医師としての良心に反する紹介状を書いているのではないかと、感じることもあります。
”カウンセリング”というと、心の悩みに関する相談と思う方も多いかも知れません。でも、病院で行われるカウンセリングには、心の悩みに関する相談とは、少し違った側面もあります。ここに書いてあるのは、産婦人科で行われるカウンセリングについてです。
どんなカウンセリングがあるのでしょうか?
1) みなさん方が、医療を有効に利用するためのカウンセリング
現在は、新聞、テレビ、雑誌などからたくさんの医療に関する情報が入ってきます。どれを選択するかはみなさんの自由ですが、そうはいってもなかなか決められないことだってあります。そんなときに、みなさん自身が医療情報を十分に理解して、自分たちのため決断ができるよう援助させていただくためのカウンセリング。例えば、不妊治療を受けるかどうか、体外受精を受けるかどうか(不妊カウンセリング)、出生前診断を受けるかどうか(遺伝カウンセリング)、家族にある遺伝的な病気や、先天異常に関する心配にどう対応したらよいのか(遺伝カウンセリング、「妊娠と薬」相談クリニック)についてみなさんが決断できるよう、病院の立場ではなく患者さんの立場から援助します。
2) 簡単には治らない病気や状態、あるいは慢性的な病気のために”病気との共存”が必要な方々の生活設計を援助する目的のカウンセリング
例えば、不妊症。すぐに子どもができることだってありますが、そうはいかないこともあります。治療が長引くこともあります。また、別の病気があって子どもさんをあきらめなければならない場合もあります。この場合に必要なのは、そういう”慢性的な状態”と共存する生活設計をたてることです。これを支援するためのカウンセリング(遺伝カウンセリング、不妊カウンセリング)もあります。 がんにかかった場合もそうですね。がんを手術や化学療法で封じ込めることも目標になりますが、がんと共存して生きる道を選択しなければならないこともあります。こんな時の新しい生活設計を支援するのがカウンセリングです。
医療におけるカウンセリングは有料(自費)、もしくは無料で提供されます。