| 多嚢胞性卵巣症候群と言われました。どんな病気ですか?
名前の通り、卵巣に卵胞(卵の入った袋のようなもの)がたくさん出来るのですが、なかなか排卵できない病気です。右のMRI写真で様子がおわかりいただけますか。
多嚢胞性卵巣症候群というのは長い名前なので、英語名のpolycystic ovary
symdromeを略してPCOとかPCOSと呼ばれることがあります。
PCOSは、全く排卵しなくなってしまう場合、時々排卵する場合、月経周期が延びてしまう場合、黄体機能不全になる場合、多毛になる場合など、症状は様々です。LH(下垂体から分泌される黄体化ホルモン)や男性ホルモンが高値になることが多いのですが、どうしてそうなるのか、原因はよくわかっていません。右に、医師向けに作ったスライドを示してあります(もちろん私がオリジナルに考えたものではありません)。医師にとっても(もちろん私にとっても)このメカニズムは複雑です。世界中の内分泌の専門家が研究を進めているのですが、まだきちんと解明されていません。
PCOSは進行性の病気と考えられていますが、自然に治ってしまうこともあるようです。
典型的なPCOSの症状を示す患者さんがいる一方、典型的ではないがPCOSに類似した症状や検査結果を示す患者さんもいます。
典型的なPCOSの場合は、初経の時から月経不順のことが多いようです。
妊娠を希望しない方で、軽症の場合は経過をみるだけでも構いませんが、重症の場合は治療が必要です。いずれにしても、基礎体温をつけられ定期的に受診していただくことが大切です。
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