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親子って何だろう
生まれた子どもはもちろん、胎児も親の付属物ではありません。
受精したらすぐに胎児はhCGというホルモンを自分自身から分泌して、子宮を着床しやすいように変えます。
胎盤は、受精卵から分化したもの。つまり、胎盤も胎児が自分で作った装置です。自分自身で、酸素や栄養の補給路を確保しています。
羊水は胎児のおしっこです。つまり羊水を作っているのも胎児です。胎児はこうして自分の育つスペースを確保し、外界から自分を守っています。
子どもは葉っぱをいっぱいにつけた木です。どんどん育っていきます。盆栽を育てているのとは違います。子どもを親の枠の中に閉じこめないようにしましょう。
のびのび育てながら、子どもを危険から守ってあげましょう。たばこや薬、ポットなどを手の届かないところにおいておくなど、ちょっとした注意が子どもを守ります。
子どものあらゆる可能性を受け入れましょう。
生まれたときに障害があっても、優しくすばらしい子どもに育つこともあるし、障害がなくても、非行に走ることがあるかもわかりません。たとえ障害があろうが、非行に走ろうが、親としてそれを受け止めましょう。そうすれば、きっとすばらしい未来が開けてきます。
子どもを育てる上で、夫の役割はとても大切。胎児のうちからそうですね。どんなことがあっても自分たちの大切な子どもなのだから、がんばって一緒に育てよう、そんな一言が、妻を元気づけます。子どもに何かあったとき、妻はそのことそのものよりも、夫の反応に傷つきやすいものなのです。
親の期待は、子どもの刺激になります。しかし、大きすぎる期待は子どもの負担になり、親のいらいらのもとにもなります。
子育てでいらいらしたら、ちょっと一息おいて子どもをよく観察して下さい。そして自分自身のことも振り返ってみて下さい。自分の子どもの頃のことを思い出してみるのもいいかも知れません。
子どもがぐずぐずしてなかなかいうことを聞かないことがあります。でも、ひょっとするとその時こそ、子どもは、自分自身でしっかり考えて何かをしようとしているのではないでしょうか。子どもは自分で考えながら育っていきます。
こんなことを言っても判らない、などと思わないでどんどん子どもに話しかけて下さい。そして、子どもに何かをしてはいけないということを言うときには、きちんと理由を言いましょう。
子どもは、すばらしい観察眼を持っています。ご両親よりもきっと、もっと新鮮ですばらしい観察眼を持っていますよ。話しかけ、話を聞いてあげて、子どもの立場で考えれば、驚くようなことがたくさんあるはずです。
子育てを目一杯楽しみましょう。楽しむためには子どもをよく理解すること。理解するには、話しかけることが大切です。
出生前診断を考える
障害は子どもの特徴のひとつにすぎません。
「障害を持って生まれた子どもは不幸だ」とお考えではありませんか。確かに、障害そのものは不幸かも知れません。しかし、障害を持って生きることは、そのひとの人生の幸不幸とは無関係ではないでしょうか。命を受けて誕生し、育つことこそがすべての幸福の出発点です。
しかし、幼い我が子を病気でなくしてしまったカップルもいらっしゃいます。つらく苦しい決断の末に、出生前診断を選択される方もいます。「障害は子どもの特徴の一つにすぎません」という言葉を、あまりに軽薄だと感じられる方もおられるでしょう。
私は、すべての出生前診断を否定する気持はありません。よく病気のことを理解し、カップルで十分に考えて、決断して頂きたいと思います。
ただ、こんなことは避けて頂きたいと思うことがあります。その一つは、親から言われたからとか、雑誌に書いてあったからとか、あるいは医師に勧められてとか、「軽い気持で」出生前診断を受けることです。あなた方の子どもを守ってあげられるのは、親であるあなた方しかいません。
また、たとえ出生前診断を受けたとしても、お腹のあかちゃんには無限の可能性があることを理解して頂きたいと思います。その中には、他の障害がある可能性も含まれます。出生前診断を受ける受けないにかかわらず、お腹のあかちゃんを二人の子どもとして受け入れることが大切なように思います。
出生前診断について迷っておられる方は、遺伝カウンセリングを受けられるようお勧めします。遺伝カウンセリングではお二人にとって最善の決断ができるように支援します。医療者の意見を押しつけることはありません。
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